【基礎知識】乃木坂46の「いつかできるから今日できる」を数学的命題として解釈する
- 命題
基礎知識
基礎知識
「大きさ」と「方向」をもった量をベクトルといいます。
ベクトルを習うまでの数値計算は「大きさ」のみを対象としていましたが、ベクトルでは「大きさ」のみならず「方向」も考慮することになります。
計算内容自体はそれほど複雑なものにはなりにくいのですが、基礎知識の習得には苦労を要するかもしれません。
ベクトルは物理への応用性も高いので、しっかり理解しておきましょう。
線分 に から へ向きをつけて考えるとき、これを有向線分 といい、 を始点 を終点といいます。
マスマスターの思考回路
から へ向きをつけて考えた場合は有向線分 となりますが、これは有向線分 と異なるものとして扱います。
また、有向線分はその線分が存在する「位置」「向き」「大きさ」で定まるものとし、有向線分の「位置」を問題とせず、「向き」「大きさ」で定まる量をベクトルといいます。
「相等」とは「同じ」であるということです。
下図の平行四辺形ABCDに対し、二つのベクトルとを考えます。
ベクトルは「大きさ」と「方向」を扱うものですので、「大きさ」と「方向」が同じであれば、同じベクトルであると考えます。
つまり、とは同じベクトルであるとみなし、このとき、
と表します。
つまり、ベクトルが存在している「位置」は違っても、「大きさ」と「方向」が同じであれば同じベクトルとみなすということです。
言い換えれば、あるベクトルが平行移動により、向きも含めて他方のベクトルにちょうど重なるとき、その二つのベクトルは等しいということもできます。
ベクトル の長さ(始点 から終点 までの最短距離)をベクトル の大きさといいます。
特に、大きさが1であるベクトルを単位ベクトルといいます。
有向線分という言葉自体は高校数学のベクトルを学習する上でほぼ使うことはありませんので、覚えておかなくてよいかと思います。
ベクトルは位置が不問であるということは重要ですので、このことはしっかり覚えておきましょう。
【基礎知識】平面上のベクトルのまとめ
-このサイトの記事を書いている人-
某国立大工学部卒のwebエンジニアです。
学生時代に塾講師として勤務していた際、生徒さんから「解説を聞けば理解できるけど、なぜその解き方を思いつくのかがわからない」という声を多くいただきました。
授業という限られた時間の中ではこの声に応えることは難しく、ある程度の理解度までに留めつつ、繰り返しの復習で覚えてもらうという方法を採らざるを得ないこともありました。
本ブログでは「数学の問題を解くための思考回路」に重点を置いています。
それらを通じて自らの力で問題を解決する力が身につくお手伝いができれば幸いです。
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有向線分とはその名の通り、「向」きが「有」る「線分」であるという意味になります。