【基礎知識】乃木坂46の「いつかできるから今日できる」を数学的命題として解釈する
- 命題
基礎知識
勉強の前に
「数学の参考書って何を使えばいいのだろう」と誰しも一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?
私も受験生だった当時参考書選びに悩みましたが、言わずと知れた有名参考書である数研出版の「青チャート」を選びました。
当時、青チャートを選んだのは、なんとなく名前を聞いたことがある、友達が使っていたという簡単な理由からでした。
しかし実際に青チャートで勉強した結果、第一志望の大学に合格することができましたし、参考書選びに間違いはなかったと青チャートが証明してくれたわけです。
そして今振り返ってみても、チャート式のシリーズの中で「青チャート」を選んだのは正解だったと思っています。
今回は、チャート式を使っての学習を検討されている方や、参考書選びに迷っている方へ向けて、ぜひ私がおすすめしたい「青チャート」についてのお話しです。
目次
青チャートに限らず、チャート式全般において優れている点としては以下のものが挙げられます。
順にみていきましょう。
問題ばかりが掲載されていて、基礎的な知識の解説がされていない参考書も見受けられますが、チャート式にはそのようなことはありません。
基礎の基礎から丁寧に、チャート式は学校の教科書の代わりともなってくれます。
チャート式には本当に基礎的な問題から本格的な入試問題まで、幅広く問題が掲載されています。
入試問題などの難易度の高い問題を中心に解いていきたいというレベルの方であっても、意外と基礎的な知識の抜けというものはあるものです。
チャート式一冊で幅広い用途に対応できることでしょう。
解説書に問題の答えしか書かれていないような参考書の使用は避けましょう。
参考書の出来は、扱う問題自体よりもその解説書にあると言っても過言ではありません。
どのように解答を書き上げれば良いかは模範解答例から学ぶものであり、その点においてチャート式は非常に優れた解説を提供してくれています。
チャート式の実物を見てみるとわかるのですが、チャート式は問題の網羅性が高いゆえに、非常に分厚い作りとなっています。
あまりのボリュームに嫌気がさしてしまうかもしれませんが、これは「それだけ勉強しないといけないことがある」し、「それが一冊にまとめられている」ということです。
場合によっては一周解ききるのに数ヶ月かかるかもしれません。
最初は少しずつでもいいので日々解き進めていくことを心がけましょう。
チャート式は白と黒だけで書かれたような味気ないデザインでなく、重要なポイントには目を引くような鮮やかな色使いがされています。
これだけでもなんとなく憂鬱な数学の勉強中でも、少しだけ華やかな気持ちになれることでしょう。
とにかく見やすく、読みやすい内容になっています。
チャート式は対象とするレベルごとに4つのシリーズに分かれており、基礎的なレベルから順に白・黄・青・赤チャートと呼ばれます。
4つのシリーズの中から私がオススメしたいのが青チャートである理由、それは、あらゆるレベルの方にとって参考書は青チャート1冊で済むからです。
各シリーズについて触れていきましょう。
数学が苦手で、最も基礎的な内容となっている白チャートが自分には合っていると思われる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、そのような方はまず学校の教科書を勉強することをオススメします。
学校の教科書は基礎的な内容が中心であり、入試レベルの問題はほぼ扱われていません。
しかしそれは逆に言えば、基礎的な内容についてはどの参考書よりもわかりやすく懇切丁寧に書かれているということなのです。
学校の教科書の内容ならばじっくり読めば必ず理解できるはずですので、参考書に頼らずにもう一踏ん張りしてみましょう。
参考書に頼りすぎるとあれもこれもと参考書を買いあさってしまうことになりかねませんし、決して学校の教科書がわからないから参考書を買うということのないようにしてください。
そして、教科書の例題や学校のテストの問題が解ければ、白チャートのレベルはクリアしたと言っていいレベルに達しています。
そのときに参考書購入の検討をしても、決して遅くはないのです。
学校の教科書やテストには対応できるが、青チャートは自分には難しいのではとお考えの方には、黄チャートが選択肢として挙げられるかと思います。
確かにこのような方には、青チャートの問題は難しく感じられることでしょう。
しかし、それは章末問題や応用例題などの比較的難しめに設定された問題においての話です。
実は、青チャートには黄チャートと同程度の問題も掲載されていますので、黄チャートの内容は青チャートで勉強できてしまうのです。
そして、受験問題のレベルに対応するには黄チャートでは不足する可能性があり、実力がついてきた頃には参考書を買い足しと言ったことになってしまうかもしれません。
実際には、黄チャートが受験対策として不足するかどうかは志望校の難易度にもよることなのですが、これから先長く付き合っていく参考書ですから、ワンランク上でしかも同等の問題も掲載されている青チャートを選んだ方が得策だと言えるでしょう。
難関入試レベルにまで対応するには物足りない内容となっていますが、基礎〜国公立レベルに対応するための力が身につきます。
これだけ幅広い層に対応している参考書は他にはないといえるでしょう。
黄チャートを対象に考えられていた方にとっては、青チャートの各章のまとめの問題は難しく感じられるかもしれません。
そして、それは志望校の入試問題よりも難しい問題かもしれません。
しかし、そのような問題は後回しで構いませんので、自分のレベルを少しずつだけ上げていくということに重きを置いてください。
いつしか志望校の問題が簡単に感じられるようになることでしょう。
赤チャートを対象に考えられていた方にとって、青チャートが簡単すぎるということはそう多くはないでしょう。
また、青チャートは難関入試レベル対策としては物足りない内容とは言えど、青チャートが解けるようになるまでの実力をつければ、難関入試問題に全く歯が立たないということは多くはありませんし、解説を理解することは十分可能です。
そして難関入試というのはそもそもかなり特殊な内容ですので、参考書ではなく、実際の過去問を通じて実力を身につけていくべきなのです。
よって、青チャートが解けるようになったら入試問題演習に励みましょう。
最も難易度の高い赤チャートで勉強したいという方は、数学がかなり得意な方のはずですので、参考書ではなくもう実際の入試問題を解くことをオススメします。
といっても、まだ全範囲の学習を終えたわけではないので入試問題を解くには早いという方もおられるでしょう。
その場合はワンランク易しい青チャートで基礎〜応用レベルまでを固めましょう。
いきなり難問に挑戦するよりも、難しすぎないある程度の難易度の問題を通じて、多くの解法パターンを蓄積していくほうが効率的に勉強を進めることができます。
解法パターンの蓄積についてはこちらの記事を参考にしてください。
正しい暗記数学の方法と暗記数学の限界
そして青チャートが解けた後に赤チャートに進む必要もないと思います。
それは、赤チャートは最も高難度でありながら、チャート式特有の基礎事項や標準問題の掲載も怠らないという作りになっており、青チャートと内容的に重複する部分も多くなるからです。
青チャートが解けるようになった時点で、入試問題に対して知識的に不足することは基本的にありませんので、入試問題演習に励むと良いでしょう。
さて、青チャート以外についてまとめると次のようになります。
青チャートは難関入試レベルを対象としてはいないのですが、青チャートが解ける実力が身につけば難関入試問題の解説を理解することもできるようになりますし、もはや参考書よりも実際の過去問を題材とするレベルなのです。
そして、黄チャートの内容は青チャートにも含まれていますし、黄チャートでは入試レベルの対策には不足する可能性があります。
ですから、あらゆるレベルの方にとって、参考書は青チャート1冊で良いのです。
ここまで参考書は青チャート1冊で良いという趣旨でお話ししてきましたが、それは「参考書としては」青チャート1冊で良いという意味合いになります。
赤本と呼ばれる大学や学部ごとの過去問題集を購入し、目に見える場所に置いておくことはモチベーション維持という意味でもプラスに働くでしょうし、実際にそれを解いてみることも欠かせません。
また、青チャートには様々な問題の解法パターンを知るという意味では、十分な量の問題が掲載されていますが、(1), (2), (3), … といったように一つの大問が複数の問いに分かれているような誘導式の問題の掲載量は十分な実力が身につくといえるほど多くはなく、これについては実際の入試問題を解くことで実力を磨いていく必要があるといえるでしょう。
いかがでしたか?
青チャートは難しそうだと思う方、簡単そうだと思う方、そのいずれも青チャートを選ぶべきだというのが私の主張となります。
そして、過去問演習の段階に至るまでの全ての方へ必要な参考書は「青チャート」の一冊のみなのです。
-このサイトの記事を書いている人-
某国立大工学部卒のwebエンジニアです。
学生時代に塾講師として勤務していた際、生徒さんから「解説を聞けば理解できるけど、なぜその解き方を思いつくのかがわからない」という声を多くいただきました。
授業という限られた時間の中ではこの声に応えることは難しく、ある程度の理解度までに留めつつ、繰り返しの復習で覚えてもらうという方法を採らざるを得ないこともありました。
本ブログでは「数学の問題を解くための思考回路」に重点を置いています。
それらを通じて自らの力で問題を解決する力が身につくお手伝いができれば幸いです。
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